先日１歳になったばかりの娘が【熱性けいれん】になりました。
病児保育を扱った漫画でドラマ化された「37.5℃の涙」でも取り上げられているので
名前だけは知っている人も多いかな？
 |
価格:108円 |
 |
価格:15,390円 |
私もその一人で知識として「熱があるときにけいれんする子もいる」とは知っていたものの
いざ目の前にするとパニック！！
ホンマびっくりして、おろおろしてミス対応も多かったので
是非今回の記事を読んで心の準備をしてください。
熱性けいれんとは 我が家の場合
ちょっと長くなるので対処法だけ知りたい方は目次からジャンプしてね☆
14：30
娘がお昼寝から起きた時抱き上げるとどうも熱っぽい
測定すると38.1℃
ん～風があるからってエアコンつけずに寝たせいでちょっと熱がこもっちゃったかな？
と水を飲ませてクーラー入れて部屋を冷やして様子見。
ニコニコしてブロック遊びするぐらい元気でした。
16：30
夕方息子の保育園のお迎えに行かねばと、娘の熱を測ると39.2℃
ちょっと高いけど、夫と連絡取れずお迎えも代わってもらえないし、自転車に乗ってるだけだから我慢して～とお迎えに。
（うちの園は感染予防のため親・兄弟に熱があるときは門前まで保育士さんが連れてきてくれる）
家に帰って体温計ると39.0℃でおやつのゼリーやスナックパンもしっかり食べて食欲もあり、ニコニコ遊んでるので一安心。
18：00
お風呂に入れるか判断するために計ると39.8℃
さすがに高すぎるだろうと思い、以前もらっていた解熱剤の座薬を投与
19：00 うとうとしだしたので娘をベビーベットに寝かせて、息子の晩御飯を用意。
19：30 さぁ食べようとしたころに、娘泣き出す。38.3℃
娘にもいつもより柔らかく炊いたお粥と9カ月用のBFを少なめに用意したところ完食。
よしよし、食欲あるね。
20：00 食後に体温を測ると38.6℃
夫が帰ってきたので、夕食の用意
20：30 なんとなく体温測定 38.5℃
お風呂の準備をしにリビングを出ると娘が泣きだしたので、仰向けに寝ていた夫がお腹の上に抱き寄せる。
「娘はお尻洗う程度にしようか～」とか話してたら
夫が「なんか娘がヘン！！」と
両手を前に出して突っ張った状態で、
全身大きなしゃっくりをしているようにビクンビクンと波打たせ
眉や唇が制御不能になったかのようにめちゃくちゃに引きつり
急に眼の焦点が合わなくなった。
呼吸が苦しいようで不規則に鼻から息を吸う音がし
だんだん顔から血の気が引き、唇が真っ青に
手足も青く冷たくなり・・・
ほんの数秒の間に起こった出来事で、叫び出したいぐらいパニックに。
以前ネットの何かで、なるべく子どもの様子は動画で取るとよいと見たことがあったので
夫の「なんかヘン！！」からとっさにスマホのムービーで撮影。
夫は背中をさすりながら「ちゃんと息して！大丈夫？」と声をかけていました。
娘が吐きそうだったので、息子に撮影を頼んで、洗面器とタオルを取りにダッシュ。
戻ってきたら、夫の手のひらに少しミルクが吐き戻されてるけどまだまだ苦しそう。
けいれんのせいか口も硬直していて開かないので無理にこじ開ける。
とにかく呼吸をしてほしい。
息をしてくれないと死んでしまう。
そんな焦りからの行動でした。
床に寝かせ、再びの嘔吐に警戒しつつ救急車を要請。
目線がまだはっきりせず、手足もだらんと弛緩しているので
呼吸ができなかった影響が出ているのではないかと気が気ではありませんでした。
頭の中で人工呼吸の方法を思い出しつつ、背中をさすっていたら救急車が到着。
救急隊員が抱っこした娘が不安そうに私を探す姿が切ない。
救急車で熱を測ると40.4℃もあり、さらに心配に。
救急隊員に撮っていた動画を見せると「〇〇けいれんですね」と病院とスムーズにやり取りしてくれる。
娘もストレッチャーの上に座っているもののややぼんやりしていて、「あぁ私がもっと早めに解熱剤入れてたらこんなことにならなかったのかな」と激しく後悔。
その後娘は熱こそ高いものの反応も良く
搬送された病院で玄関前で待機していた小児科医も娘の顔を見るなり、大丈夫そうだなって顔をしていてほっと一安心。
けいれんを予防する座薬を入れてもらい帰宅しました。
どうですかね？
焦る母の気持ちは伝わりましたでしょうか？
詳細に書きすぎて1700字超えてしまうって言うね。
他の急患もなかったのか熱性けいれんに色々質問してきたので対処法を共有します。
熱性けいれんの対処法
熱性けいれんでベストな対応は「床に寝かせて観察する」
一番注意しないといけないことは、発作によって二次的に起こる怪我。
ビクンとなっている間に落下して怪我しちゃうのが危険なので床に寝かせてあげましょう。
＜基本的な対応＞
● 衣服（特に首のまわり）をゆるくし、頭を少しそり気味にして呼吸を楽にする。
● 頭を体より下にして横向きに寝かせて顔も横に向け、吐いた物が気道に入らないようにする。
● 歯を食いしばっている時でも、口の中に物は入れない。
● 体温を測定し、発作の長さ（持続時間）と性状（左右差、眼球偏位など）を観察記録する。
● 抱っこなどで激しくゆすったり、大声で呼びかけたりして、大きな刺激を与えない。
なので座って抱っこは△かな？冷静になろうとしてもパニックになってるんで落としかねない。
我が家の例でGOOD対応なのは「動画を撮る」
けいれんの状況を細かく聞かれても動転してたら覚えてないからね。動画見せるのが一番早い。
我が家の対応でBAD対応は
「呼びかけてさする」：諸説あるそうですが、けいれんが長引くこともあるらしいので刺激は与えないほうが無難。
「口に無理やり手を入れて吐かせる」：娘はまだ歯が前４本しかなかったのでぐいっとサイドから指突っ込んじゃいましたが、しっかり歯が生えてる子なら親が怪我します。
そして、無理やり口を開けようと箸やスプーンなど突っ込んだ場合、焦っているのでのどの奥まで突っ込みすぎて怪我をさせる恐れも。
けいれんが収まったら口も自然と開くのでそれまで我慢！
熱性けいれんは怖くない
処置してくれた小児科医に聞いた話ですが
熱性けいれんは日本人の10人に1人がなるもので
原因はまだ解明できていないけれど、体質的なモノだそうです。
牛乳飲むとお腹下しちゃう人と大丈夫な人ぐらいの差？（笑）
未就学児に多く、熱性けいれんを起こしても2/3はその１回こっきりで、その後の脳になにか障害が残るようなものではありません。
傍で見てるほうはこのまま死ぬんじゃないかってびっくりしちゃうけど。
だいたい熱が出だした当日に起こることが多く、１分程度で収まるものは心配のない熱性けいれんだから、もし次に熱出した時にけいれんが起きても自宅で様子見で大丈夫。
●熱がでて数日たった後のけいれん
●一晩に２回以上のけいれんがあった
●けいれんの後も意識がはっきりせず目も合わない
●5分以上けいれんが続く
のいづれかに該当する場合は別の病気を疑う必要があるので、大至急救急車を呼んでほしい。とのことでした。
ちなみに
「38.5℃以上でも機嫌がよかったので解熱剤を使用せず
40℃近くなってきたので念のため解熱剤を入れた」という私の対応が熱性けいれんを誘発したのか？
と質問してみると
「解熱剤の使用方法は担当医によっても宗派が分かれるところではあるけれど
僕はベストな判断だったと思う。
熱性けいれんは何度以上の熱が出ればおこるという類のものではないし
昔は熱が上がるタイミングでなるから解熱剤を使ってまた体温が上昇すると危険だ、と言われていた時期もあったけれど、今はその因果関係がないとも言われているから
解熱剤の使用をむやみに恐れなくてもいいよ」
とのことでした。
いや～私の判断ミスで娘に辛い思いをさせたかと心配してたけど、そうじゃなくてよかった～
まとめ：熱性けいれんに焦らないために
・その後の後遺症等もない。
を押さえておけば急なけいれんにも少しは落ち着いて対処できるかと思います。
絶対死なないから大丈夫！と声に出して
子どもを安全なところに横たえて、全身のけいれんが左右対称であるか、目線がおかしくないか等をムービー撮ってください。
そして初回のけいれんならためらわず救急車呼んでしまっていいと思います。
もちろん２回目でも心配なことがあれば呼んでしまいましょう。
病院に行って何ともなければそれはそれでいいし、我々親は医者じゃないから本当に安心していいのかは判断できないんだし。
様子見でもいいかな？と救急要請するか悩む場合は「こどもの救急」という日本小児科学会が作っているサイトがあるのでこれを利用して判断してみるのもよいかと思います。
我が家の経験であなたのお子さんの熱性けいれんに対する対処の参考になれば幸いです。
コメント
[…] […]
[…] […]